・・・ My root ・・・

すべては彼女との出会いから

「もし、このひとに逢うことがなかったら?」
誰にでも、そのような出会いはあることだと思います。わたしにとって彼女、ジャンルイズと
の出会いがそうでした。

旅先のパリで倒れて病院に運ばれ検査や通院のために延泊を余儀なくされ、なんとか回復して
帰国する機内で隣り合わせだったのが彼女でした。パリを出発してから会話らしいこともな
く、トランジットのアンカレッジ空港でソフトクリームを食べながらふと気が付くと、となり
で彼女も食べていて、席へ戻ると「どんな旅だったの?」と聞かれ・・・・・

「美術館めぐりがテーマでした。」「どこが良かったの?」、「ロダン美術館が良かったで
す。」と、たどたどしく答えながら、「マダム、カミーユ・クローディル、ご存知で
すか?」と、彼女に訪ねた瞬間、パっと顔色を変えて「あなた、カミーユのストーリー
知っているの?」と聞かれました。

ローマから始まったその時の旅の中で最も印象に残ったのが、パリのロダン美術館で観た
カミーユ・クローディルの作品群でした。
19歳で彫刻家ロダンの弟子になった彼女は、ロダンの創作活動に多大な影響を与えたと
言われ愛し合いながらも想いは遂げられず精神を病んで亡くなった女性です。

そのカミーユを知っていたことから会話が繋がって、やがて、夏休みをジュネーブのご自宅や
ローザンヌの別荘で、彼女やそのファミリーと過ごすように。そして、そこで見ることができ
たジュエリーライフや時計を着替えること、仕事や家族との時間、物も部屋もシンプルで
ラグジュアリーなスタイルは、ホテルに滞在する旅では見ることも経験することもできない貴重な時間でした。

ふたりの子供を持つ母の顔と世界を駆け巡る仕事を両立しながら、重ねる人生の時に合わせて
キャリアチェンジをしていくその姿を、いつもオープンにありのままに見せてくれた彼女の
Life styleは、時には新鮮だったり、時には驚きだったり、高齢だったお母様のソープや
シャンプーへのこだわり、 どこかへ出かけなくても毎日身に付けるジュエリーとの付き合い方
などは 人生に大切なことは何かを教えていただき、いつしか、「みんなに伝えたい!」と
思うようになりました。

08980138

わたしにとって“すべては彼女との出会いから”

「Magnifique/マニフィック」が、
あなたにとっての・・・出会いから・・・に
なれたらうれしいです。